サンエツ金属株式会社(以下サンエツ金属)は、黄銅棒製造最王手で黄銅(真鍮)棒の製造で国内トップシェア(世界は7位)を誇っています。
黄銅は、熱間鍛造性、切削性、展延性、電気伝導性、熱の電動性、メッキの付着のしやすさなど様々な優れている性質があり、様々な部品に使われています。
黄銅が使われているもので一番身近でわかりやすいものは合鍵です。合鍵は黄銅にニッケルメッキしたものであり、長年使ってメッキがはがれると、黄銅色がかすんで銅色のような色が露出してくると思います。これが黄銅が使われている証拠です。合鍵ではない本鍵は白銅が使われています。白銅は黄銅に比べ硬く加工が難しいため、限自体の摩耗は少ないですが、価格が高いです。
また、メジャーなところを上げれば、ファスナー・ガスコンロのバーナーヘッド(火が出るところ)・電極(コンセントなど)・水栓の金具・タイヤのエアバルブなど、数えきれないほどのものに使われています。
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カメラ取付レンズ
カメラレンズ取付リングにおいて、世界シェアトップ(90%)を誇ります。
カメラ取付リングとは、その名の通り一眼レフカメラ本体にレンズを取り付けるアタッチメントであり、レンズ交換できるカメラにとって、欠かせないものです。
この取付リングには、とても高い精度が求められています。特に望遠レンズになればなるほど、コンマ数mmずれるだけで、被写体とカメラ本体の垂直ではなくなり、撮った写真が歪んでしまいます。しかしサンエツ金属の寸法精度は、0.02mmです。これは一般的な機械部品のメッキの厚さと同等です。加工時、熱による膨張・収縮や、切削時の材料のたわみがあるため、この0.02㎜は驚異的な寸法精度といわれています。サンエツ金属のカメラ取付リングは、品質、コスト性に優れているため、世界シェア90%をたたき出したのでしょう。

レンズ取付リング(HPより引用)
おまけ
サンエツ金属の親会社の株式会社CKサンエツは、日本における「働きがいのある会社」ランキングでベストカンパニー(一定の基準以上)に選ばれています。1人あたり平均100万円の賞与、サークル活動、親睦会、教育制度など、たくさんの福利厚生があります。詳しくは、会社HPを見てください。
サンエツ金属株式会社HP(福利厚生)
会社名 | サンエツ金属株式会社 |
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ホームページ | https://www.sanetu.co.jp/ |
本社 | 富山県砺波市太田1892番地 |
従業員数 | 約500人 |
出典 | HP |
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