世界シェアトップ(!!%) 産業用スチールチェーン他　椿本チエイン

株式会社椿本チエイン(以下椿本チエイン)は、様々な分野のチェーンを主力で生産しており、またそれに関係する、モーターやスプロケットなどを生産しています。

2017年で創業100周年を迎えた歴史ある企業であり、世界に50以上の拠点を持つグローバル企業です。

椿本チエインのチェーンは、産業用(ベルトコンベアなど)や、自動車用に多く使われていて、日本のチェーン市場をけん引しています。

　産業用スチールチェーン

産業用スチールチェーンは、世界シェアトップ(25％)・国内シェアトップ(65％)を誇ります。

スチールチェーンは、コンベア、車など使われており、流れ作業の生産施設には必ずと言っていいほどチェーンが使われています。耐久性が低いチェーンの場合、交換時に生産を止めなければならない回数が増加し、不具合が起きても生産を止めなければなりません。そうなると使用している企業(大手の場合は特に)の損出は膨大になる可能性が高いです。よって耐久性・品質の高さなどにおいて非常に高い信頼を得られ、トップシェアを得れたのでしょう。

チェーンの構造(HPより引用)

　ドライブチェーン

ドライブチェーンは、世界シェアトップ(35％)・国内シェアトップ(75％)を誇る。

ドライブチェーンは、クランク(ピストン運動を回転運動に変えるシャフト)・カム(吸気・排気のバルブをタイミング良く押すシャフト)・オルタネーター(発電機)・ウォーターポンプ(冷却水を循環させるポンプ)などを回していて、エンジンのメカニカル的タイミングを合わせるものです。

オイルに浸され、テンショナーがあるとはいえ、高回転速度で数十年、数十万ｋｍの耐久性があるとされ、耐摩耗性、伸びにくさなどの品質の高さが誰でもわかるでしょう。

　巻き取り給紙システム

巻き取り給紙システムは、国内シェアトップ(70％)を誇ります。

このシステムは、巻取紙の搬入から保管・搬送、輪転機への給紙にいたる一連のシステム設備で、ロボット掃除機に運搬機能が追加されたようなものです。ax1500kgの巻き取り紙を運ぶことができ、充電ポイントで自動充電、全方向走行(前進・後退・カーブ・横行・斜行)、停止精度±5㎜と非常に高機能なシステムを搭載した運搬機です。

　自動車用塗装ライン搬送システム

自動車塗装ライン搬送システムは、国内シェアトップ(35％)を誇る。

このタイプは主に、車体を上部で保持しさび止めの塗料の入った塗料プールに車体を運び入れるシステムです。このプールを車体がくぐることによりさび止めがボディーに付着します。このさび止め後、車体の下部で保持され、本塗装に入っていきます。

　パワーシリンダー

パワーシリンダーは、国内シェアトップ(50％)を誇ります。

パワーシリンダーとは、電気配線だけで直線運動(伸びたり縮んだり)する機械で、シリンダー部には、ネジ・ナット機構を採用しています。これは軸方向(シリンダー方向)に取り付けられたネジが固定位置で回転することによってナットが軸方向に動くという原理を使ったものです。主にリフトなどに使われています。
同社は、許容推力が100kg~30000kg(0.1t～30t)程度のものを製造しています。

　カムクラッチ

カムクラッチにおいて、国内シェアトップ(80％)を誇ります。

カムクラッチとは、ベアリングのような形で、一方向のみ固定して(動力を伝える)、その逆方向では、自由(動力を伝えない)にする機械部品です。(身近なもので言えば自転車のペダルを前進方向に回せばタイヤもまわるのに対して、その逆向きに回せばタイヤに動力が伝わらない現象)これによりコンベアの逆転防止や動力回収装置の自動クラッチなどに使われています。

ちなみに、自転車用チェーンは製造していないです。