ナブテスコ株式会社(以下ナブテスコ)は、精密減速機、航空機器、自動ドア、油圧機器、鉄道車両用機器、船舶用機器、包装機、福祉用機器、発電機用部品などなど、様々な機械を製造するメーカーである。
商用車用ウェッジブレーキ用チャンバー
商用車用ウェッジブレーキ用チャンバーにおいて国内シェアトップ(70%)を誇る。
ウェッジブレーキチャンバは、トラックなどのフルエアブレーキ車に搭載されていて、エア圧をブレーキ本体に伝える役割を持っている。
これによりブレーキを軽く踏むだけで、強力な制動力を得ることが出来る上、構造もシンプルで制動効率、重量などのメリットが生じる。
エアチャンバー(HPより引用)
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商用車用エアドライヤー
商用車用エアドライヤーにおいて、国内シェアトップ(85%)を誇る。
エアドライヤーとは、圧縮空気中の水分と油分を除去する装置で、コンプレッサー内やタンク内に水や油分が溜り、腐食するのを防ぐ役割を持っている。これはフルエアブレーキ搭載のトラックなどに搭載されていて、圧縮したエアの圧力でブレーキをかけているため、エアのラインで何かトラブルがあった場合、命にかかわってしまう。エアドライヤーを使い油分や水分を取り除くことでコンプレッサーやタンクの腐食を抑えより安全なトラックにしている。
産業用ロボット関節用途精密減速機
産業用ロボット関節用途精密減速機において世界シェアトップ(60%)を誇る。
精密減速機とは、主に産業用ロボットの関節に使われる減速機で、基本的にサーボモーター(位置・速度を制御するモーター)と併用され、サーボモーターの回転速度を減速することで、力(トルク)を取り出す役割がある。
独自技術による精密減速機は、コンパクト・軽量ながら衝撃に強く、高精度な位置決めが可能であることなどの特長が評価され高シェアを獲得した。
ちなみに2位は、ハーモニック・ドライブ・システムズ(特に小型が強い)、3位は住友重機械工業。この3社で世界市場をほぼ独占している。
精密減速機(HPより引用)
工作機械ATC駆動分野用精密減速機
工作機械ATC(自動工具交換装置)駆動分野用精密減速機において国内シェアトップ(60%)を誇る。
役割などは、産業用ロボット関節用途精密減速機と同じ。
建物用自動ドア
建物用自動ドアにおいて、国内シェアトップ(50%) 、世界シェア2位(20%)を誇る。「NABCO」、「GILGEN」という二つのブランドで世界4大市場にも展開。オフィスビルをはじめ、さまざまな公共施設、商業施設などに設置されている。
※1位はスウェーデンのASSA ABLOY社(僅差)
自動ドアに貼られているロゴ(HPより引用)
プラットホームのスクリーンドア
スクリーンタイプのプラットホームドアにおいて国内シェアトップ(95%)を誇る。
スクリーンドアとは、一般的な腰丈のホームではなく、建物用自動ドアのような背丈以上の高さのあるホームドアのこと。一般的な建物用自動ドアと同じ扉がついている。
このドアは、乗降客の安全性に加え、強い列車風の防止、空調効率向上などのメリットがあるが、高額なうえホームの強度などの問題もある。ゆりかもめ、リニモ、東京メトロなどの一部駅に使われている。
スクリーン型プラットホームドア(HPより引用)
鉄道用ブレーキシステム
鉄道用ブレーキシステムにおいて国内シェアトップ(50%)を誇る。
製造しているブレーキシステムは、ブレーキユニット(本体)、鉄道車両用ブレーキ制御装置(エアブレーキを制御する装置)だ。
鉄道車両用ブレーキ制御装置は、電気指令式エアブレーキシステムの中枢を担うブレーキ受量器と、常用・非常ブレーキ用のブレーキシリンダー圧力を出力する空気ブレーキ関連弁類をユニット化した装置で、車体の速度と重量、路面状況をリアルタイムに計算し、電気的な指令により各ブレーキを最適にコントロールする。
ブレーキユニットは、そのエア圧力によってシュー(摩擦を起こすパッド)を車輪に押し付け、減速させるもの。
鉄道用ドア開閉装置
鉄道用ドア開閉装置において国内シェアトップ(70%)を誇る。
密閉性の高い新幹線用のドア、通勤列車、路面電車など様々なラインナップがある。N700系においてはすべてナブテスコのドア開閉装置が採用されている。
ドア開閉装置(HPより引用)
船舶エンジン遠隔制御システム(中・大型用)
5000t以上の船のエンジン遠隔制御システムにおいて国内シェアトップ(60%) 、世界シェア40%(順位不明)を誇る。
このシステムは、エンジンを船橋・制御室などから遠隔制御するシステムで、回転数指令のほか、機関の監視などを行う。
フライトコントロールアクチュエーションシステム
フライト・コントロール・アクチュエーション・システムにおいて、国産機のシェアトップ(100%) 、世界シェアトップクラスを誇る。
フライトコントロールアクチュエーションシステムとは、翼を動かし機体を制御するためのシステム。機体の回転方向の運動を制御するエルロン(主翼についていてこまめに動いている翼)、高度を調整するエレベーター(尾翼についている翼)などを動かしている。当然ながらこれがなければ飛行機は飛べないし、万が一故障して使用不可能になってはいけない。もちろん何重にも安全対策はされているが、それ以上に高い信頼・技術力がある。
パワーショベル用走行ユニット
パワーショベル用走行ユニットにおいて、世界シェアトップ(30%)を誇る。
走行ユニットとは、減速機、油圧モーター、駐車ブレーキなどをまとめた機器のこと。 小型なタイプでも数t、大型のクレーンになると100tを超える重量を持つ車体を動かすには、相当なパワーが必要だが、ナブテスコの走行ユニットは、コンパクトなサイズで大きなパワーを生み出す効率のよさ、省エネ性能、過酷な使用条件にも負けない耐久性と信頼性がある。
レトルト食品用充填包装機
レトルト食品用充填包装機において、国内シェアトップ(85%)を誇る。
液体に加え、肉や野菜などのさまざまな形状の具材が入った食品を正確かつシール部(溶かしてつける部分)を汚さずに包装するのは、一見簡単そうでも、使う素材や袋が違うため、多様なノウハウが不可欠。また、シール部も確実かつ安定した気密性を実現している。スープ、ミートボール、惣菜、ペットフード、シャンプー、化学薬品など様々な商品に対応できている。
会社名 | ナブテスコ株式会社 |
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ホームページ | https://www.nabtesco.com/ |
本社 | 東京都千代田区平河町2-7-9 |
従業員数 | 約2200名(単独) 約7200名(連結) |
出典 | HP |
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