村田発條株式会社(以下村田発條)は、圧縮コイルばね、引張コイルばね、板バネ、Cリングなどバネを中心に製造している会社です。ほかにも、オイルレベルゲージや配管締結器具などを製造しています。
使用用途としては、バルブを開閉するスプリング、クラッチの衝撃を和らげるダンパースプリング、ドラムブレーキのブレーキシューの位置を元に戻すスプリング、エンジン内などのオイルの量を確認するオイルレベルゲージ、水道の蛇口とホースを外れないようにする金具などです。
トラック用バルブスプリング
村田発條は、4t以上の普通トラックのバルブスプリングにおいて、 国内シェアトップ(ほぼ100%)である。
バルブスプリングは、吸気・排気バルブがしっかり閉まるように取り付けてあるバネであり、カムがバルブを押すと吸気・排気弁が開き、カムの押す力がなくなると、このバルブスプリングによってバルブ(吸気・排気口)が閉じる、という仕組みです。
バルブスプリングはエンジンの回転数の半分の回数往復運動(4サイクルエンジンの場合)しています。大まかにいうと1秒間に4回~25回転往復運動しています。また、トラックは通常数十万km走ることが多いです。誰がどう見ても相当な負荷を長時間耐えられるスプリングでなければ、バルブスプリングとして機能しない。しっかり動いて、何度も負荷をかけてもきっちり同じ場所まで復元する。(過負荷だと同じところまで戻らなくなる)これが村田発條が選ばれる理由であると思われます。
会社名 | 村田発條株式会社 |
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ホームページ | http://www.mscspg.co.jp/index.html |
本社 | 栃木県宇都宮市平出工業団地20-4 |
従業員数 | 約300名 |