アサヒビールが製造・販売している「アサヒスーパードライ」と「クリアアサヒ」、どう違うのか気になりませんか?
このページでは、ジャンルの違いや、選び方などを紹介していきます。
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アサヒスーパードライとは
「スーパードライ」はビールという分類に分類されます。
日本でのビールの定義は簡単に説明すると、「麦芽(50%以上)とホップおよび水を原料とし発酵させたもので、他に米、トウモロコシ、澱粉などの他の材料(指定あり)も一定範囲内(合計重量が麦芽の1/2以下)で使用することができる。またアルコール分が20%未満。」とされています。
麦芽が50%未満または、指定以外の材料を使っているお酒は発泡酒になります。
ちなみに、国によってビールの定義が違うため、他国でビールでも日本に輸入した場合発泡酒になったり、またそう逆もあります。

クリアアサヒとは
「クリアアサヒ」は、リキュール(発泡性)(第3のビール)に分類されます。
「第3のビール」は「ビール」、「発泡酒」以外の酒類で「その他の発泡性酒類」や「リキュール(発泡性)」に分類され、糖類,ホップ,水等を原料として発酵させた物と、発泡酒にスピリッツを加えた物があります。「クリアアサヒ」は、発泡酒に大麦スピリッツを加えたものです。
こうすることによって、酒税法上「ビール」に属さない扱いになります。原材料は麦芽(使うほど税金が上がる)をあまり使わず、穀物(主に豆類由来)を使っています。こうすることで、税金が安くなり消費者に低価格でビール風な飲み物を提供できるというわけです。ちなみに、麦芽が50%以上と25%未満では、倍近い税金の差があります。
スーパードライとクリアアサヒの違い
あじは、アサヒスーパードライの方が濃く、クリアアサヒの方が薄いと言われています。いいように言えば、アサヒスーパードライの方が「がっつり」、クリアアサヒの方が「すっきり」となります。
ではどう選ぶべきなのでしょうか?
「クリアアサヒ」を飲んでいたら、「クリアアサヒが好きになって、スーパードライの方がまずくなった。」という方もいらっしゃいますし、「クリアアサヒなんか飲みたくない」という方もいらっしゃいます。
飲む方のイメージや好き好みによりどちらを選ぶのかを考えるしか無さそうです。自分の場合一回飲み比べてみてもいいと思います。
ビールの今後
今後2020年から2026年までに酒税法が3回に分けて改正されます。
その改正でビール・発泡酒・第三のビールの税金が一本化されます。ビールの350mlあたりの税額は現行の77円が2026年に55円に。また発泡酒(麦芽比率25%未満)は47円が55円に。第3のビールは28円が55円になります。
今後は、アサヒスーパードライとクリアアサヒの価格差がほとんどなくなり、どちらを選ぶかは一層好みの問題になりそうです。
居酒屋はブランド価値の高い「スーパードライ」に移行していきそうです。
おまけ
酒税法改正で、ビール以外にも、日本酒は減税、ワイン・酎ハイは増税となります。
現在、350mlあたりの税額が日本酒で42円、ワインで28円ですが、2020年と2023年の2段階で35円に一本化されます。また、350mlあたりの税額が28円のチューハイやハイボールも、26年10月に日本酒やワインと同じ35円に増税になります。税金が安いものは増税され、税金が高いものは減税されることになります。