生キャラメルと電子部品の二刀流！向山製作所

福島県に、生キャラメル製造と電子部品の製造をしている2刀流のを行っている従業員約100名の会社がある。それが向山製作所だ。

電子部品においては、携帯電話のディスプレイの有機EL表示機の量産や、マイクロソルダリング技術(数㎜~数cmの部品をはんだで取り付ける)によるDEタッチコネクタのリワーク(不良品の取り換えや、部品の納期遅れなどで量産ラインで取り付けられなかった部品を取り付ける、などのこと)、車の室内灯の製造を主に行っている。東北パイオニア・東北アンリツ・デバイス販売テクノ・株式会社アドバンテスト・ワイエスエレクトロニクス・エスケー電子工業などと取引をしている。

生キャラメルの開発秘話

バブルが弾けた平成7年、当時従業員数は15名程度だったが本当に仕事が無く、織田社長は「いざとなったら皆でお弁当屋でもやろう」と自ら調理学校に通い、夜は郡山市のホテル厨房で見習いをしながら食品事業進出を模索していた。しかし、非常に小さな微細な部品を組み付ける高等技術や、携帯電話などの普及により徐々に仕事も増え、向山製作所も成長していった。

それでも、社長は東京駅地下の大スイーツ街を見て、「地元を活性化する為に、なんとか地元スイーツを立ち上げたい。」という思いが強くあり、当初の立ち上げ賛成人数は2人だったが、2008年の7月にスイーツ事業部を立ち上げた。
食品事業未経験ということで、分かりやすいスイーツを始めたいと思い、第一弾として「生キャラメル」を選んだが、開発を担当したのも未経験の電子部品の従業員。イメージだけでの生キャラメル作り、独自開発にこだわりながら試行錯誤のうえに出来たレシピは100種類を数えた。しかし2008年9月リーマンショックの影響で8割の仕事を失い、雇用やスイーツ事業の存続に苦悩したが、向山製作所の生キャラメルは誕生した。

生キャラメルのこだわり

埃を一切許さず、厳密な温度管理・湿度管理されたクリーンルーム(微細な機械部品などを扱うときなどに使われる)で、新鮮な牛乳・生クリームを使用し、無添加で一粒一粒手作業で丁寧に仕上げている。温度・湿度が一定な上、レシピも厳密に決められているため、誰が作っても味や口どけなどの個体差が少なく、品質についても極限まで追求できている。
その結果、フランスパリ“サロンデュショコラ”に４年連続で出店のほか国際線ファーストクラスでも採用されている。

販売店

＜＜工場直売＞＞
プレーン・ビター・カラメル・黒ごま・えごま・山塩・抹茶　他の生キャラメルを販売している。
住所：福島県安達郡大玉村大山字縫戸94(東北道本宮ICから車で10分)
営業時間：9:00～17:30（土日も販売）

＜＜郡山表参道カフェ＞＞
生キャラメル“エスプレッソ”など、キャラメルクリーム・キャラメルソースプリン、ドーナツ、パンケーキなどを販売。生キャラメルフレーバー エスプレッソ、本格的エスプレッソ、キャラメルを使ったドリンク、生キャラメルパンケーキなどを食べれるカフェもある。
住所：福島県郡山市中町7-14 おのやビル 1F(郡山駅から徒歩約6分、郡山IC・郡山南ICから車で約20分)
営業時間：月〜金　 11:00～19:00（ラストオーダー 18:30）
      土・日・祝　10:00～19:00（ラストオーダー 18:30）

＜＜桑野ファクトリー＆ショップ＞＞
生キャラメル（ノースミルク、カラメル、アソート）、生キャラメルソースプリン（クラシック）、ドーナツなどの焼菓子の他、桑野ファクトリー限定の出来立てチーズケーキや、キャラメル＆ココナッツ味のポップコーンなどを販売。
住所：福島県郡山市桑野4-4-51
営業時間：10:00～19:00(火曜日定休)
＜＜エスパル福島店＞＞
生キャラメル、生キャラメルクリーム、生キャラメルソースプリン、焼菓子などを販売。
住所：福島県福島市栄町1-1　エスパル福島店 1F(福島駅東口)
営業時間：10:00～20:00

＜＜エスパル郡山店＞＞
生キャラメル、生キャラメルクリーム、生キャラメルソースプリン、焼菓子などを販売。カフェメニューもあり。
住所：福島県郡山市燧田195　エスパル郡山店 1F(郡山駅西口側)
営業時間：10:00～20:00
＜＜エスパル仙台店＞＞
生キャラメル、生キャラメルクリーム、生キャラメルソースプリン、焼菓子などを販売。
住所：宮城県仙台市青葉区中央1-1-1　エスパル仙台店 東館2F(仙台駅南側)
営業時間：10:00～21:00
＜＜うすい百貨店＞＞
生キャラメル、生キャラメルクリーム、生キャラメルソースプリン、焼菓子などを販売。
住所：福島県郡山市中町13番1号　うすい百貨店 地下1F(郡山駅から徒歩約6分)
営業時間：10:00～19:00