宅配便の国内シェアランキング
2016年の宅配便の取扱個数は約40億個です。2017年は、約44億個です。2009年から右肩上がりが続いているため、景気が落ち込まなければ、今後4億個ずつ増えていく可能性が高いです。
しかし、人手不足が深刻な業界で、「自動車運転業」において有効求人倍率が約3倍と非常に高い状態です。そのため2017年~2018年に宅配王手3社が基本運賃を値上げしています。今後も、物流コストが継続的に上がっていくかもしれません。
順位 | 会社 | 国内シェア | 取扱数 |
---|---|---|---|
1位 | ヤマトホールディングス(ヤマト運輸) | 46.9% | 18億6756万個 |
2位 | SGホールディングス(佐川急便) | 30.6% | 12億1821万個 |
3位 | 日本郵便 | 15.9% | 6億3242万個 |
4位 | 西濃運輸(カンガルー便) | 3.3% | 1億2955万個 |
5位 | 福山通運 | 3.1% | 1億229万個 |
※2016年
2016年の国内の宅配便取扱個数は約40億個です。このうちの約37.2億個(シェア率93.4%)が、ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便の3社だけで占められています。
ヤマトホールディングス(ヤマト運輸)
「クロネコヤマトの宅急便」でおなじみのヤマトホールディングス(以下ヤマト運輸)が18億6756万個の取扱個数で、半数近くの46.9%のシェアを取り1位です。
ヤマト運輸は、日本国内の宅配便のパイオニアです。また、台湾や、上海、シンガポール、香港でも展開を加速させています。アマゾンのメイン宅配便でもあります。
「宅急便」は、宅配便と同じ意味を持ちますが、ヤマトホールディングスの商標です。そのため、総称では「宅配便」を使います。
SGホールディングス(佐川急便)
「飛脚宅配便」でおなじみのSGホールディングス(以下佐川急便)が12億1821万個の取扱個数で、約3割の30.6%のシェアを誇り2位です。3位の日本郵便の2倍の取扱量です。
日本郵便
「ゆうパック」でおなじみの日本郵便が6億3242万個で、15.9%のシェアを誇り3位です。4位の西濃運輸とは取扱個数が、約5倍と、4位以下を圧倒しています。
以前日本通運が行っていた宅配便「ペリカン便」は、日本郵便の「ゆうパック」に統合されています。
メール便の国内シェアランキング
メール便とは、カタログ・書籍・雑誌などの軽量で小型の荷物を、荷送り人から受け取り、運搬し、荷受人のポストなどに投函する便です。配達日時の指定ができないうえ、荷受人への手渡しや、荷受人のハンコをもらったりする手間がないため、運賃が安く設定されています。
メール便は、郵便法の郵便にあたらず、信書と呼ばれるもの(手紙、書状、招待状、納品書、請求書、見積書、願書、申込書、報告書およびそれに類するもの(おおまかに言えば、秘密を厳守しないといけないもの))は、送ることができません。
順位 | 会社 | 国内シェア | 取扱数 |
---|---|---|---|
1位 | 日本郵便 | 62.4% | 35億6285万個 |
2位 | ヤマトホールディングス(ヤマト運輸) | 29.2% | 15億4216万個 |
約51億501万個(シェア率91.6%)を日本郵便とヤマト運輸で取り扱っています。
「ゆうメール」でおなじみの日本郵便が、35憶6285万個(シェア率62.4%)と過半数を超えている上、2位以下に大差をつけ国内シェアトップです。
「クロネコDM便」でおなじみのヤマト運輸が15億4216万個(シェア率29.2%)と国内シェア2位です。
郵政の民営化を見越してメール便を始めたため、国内で2位になりました。
航空宅配便の国内シェアランキング
航空便とは、遠方や離島など本来配達に多くの日数・時間がかかってしまうところを、飛行機を使いいち早く届けるサービスのことです。
夕方に営業センターに預けた場合、翌日の午前中には荷物が届きます。
関東などから沖縄に届ける場合も航空機が使われます。(一部荷物を除く)
宅配便全体の約1%が航空宅配便を利用しています。
順位 | 会社 | 国内シェア | 取扱数 |
---|---|---|---|
1位 | SGホールディングス(飛脚航空便) | 19.4% | |
2位 | ヤマトホールディングス(宅急便タイムサービス等) | 17.0% | |
3位 | 福山通運(フクツー航空便) | 1.6% | |
4位 | 日本通運(スーパーペリカン便) | 1.1% |
SGホールディングス(飛脚航空便)
飛脚航空便と荷物取扱個数は約793万個(シェア率19.4%)で、国内シェアトップを誇ります。
ヤマトホールディングス(宅急便タイムサービス等)
宅急便タイムサービス等の荷物取扱個数は、約693万個(シェア率17.0%を)で、国内シェア2位誇ります。
国内物流会社の売上ランキング
順位 | 会社 | 売り上げ | 荷物取扱数(メール便など除く) |
---|---|---|---|
1位 | 日本通運 | 1兆9953億円 | 42万個 |
2位 | 日本郵便 | 1兆9738億円 | 6億3242万個 |
3位 | ヤマトホールディングス(ヤマト運輸) | 1兆5388億円 | 18億6756万個 |
4位 | SGホールディングス(佐川急便) | 1兆450億円 | 12億1821万個 |
5位 | 日立物流 | 7003億円 | 未記載 |
日本通運
1位の日本通運が、42万個で1兆9953億円と、国内売上高トップです。
日本通運は、総合物流のトップに君臨しています。取り扱い荷物の個数はヤマトなどと比べ圧倒的に少ないですが、新幹線などの鉄道車両や、大型機械、大形発電設備、大形変圧器、大型タンク、国宝級美術品などなど特殊な技術や車両などが必要な物流を支えています。そのため取扱個数が少なくても、売上高が1位なのです。
日本郵便
日本郵便の売上(部門)には、宅配便の他に郵便なども入っています。そのため、宅配便と呼ばれるくくりの会社で、1位の売上高があります。
その他
日立物流
日立物流は3PLという分野で国内シェアトップです。
3PLとは、簡単に言えば、企業が物流(配送)を第三者してもらうことです。物流を第三者が行うことで、元の(委託した)企業がトラックや倉庫などのコストを削減できるメリットがあります。
SBSホールディングス
SBSホールディングスは、首都圏の卸の配送(卸売の3PL)でトップシェアを誇っています。
出典 | ・https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4%E3%83%9E%E3%83%88%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97(トラックの画像) |
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